「これってこのデザインで大丈夫?」を気軽に相談できる、社外のデザイン担当者。
こんにちは、やまだです。
みなさん、デザインを伴う業務が入った時にこんな疑問に直面したことありませんか?
「このデザイン、なんとなく違う気がする。でも、どこを直せばいいのか分からない」
「制作会社からデザインが上がってきたけれど、これでOKを出していいのかな?」
「会社案内、Webサイト、SNS。それぞれは悪くないのに、並べるとなんだかバラバラ」
この1年で広報やシステム担当の方から、こんなご相談をいただくことが増えてきました。
デザインをつくる人はいても、「デザインについて一緒に考えてくれる人」が社内にいない。
実は、そんな会社は少なくありません。
社内のさまざまな意見をどうまとめるか。制作会社へ、どんな言葉で修正をお願いするか。このデザインが、本当に会社らしさにつながっているのか。
答えが一つではないからこそ、一人で判断するのは難しいものです。
そんなとき、ちょっと声をかけられる「社外のデザイン担当者」がいたら、心強いと思いませんか?
今回は、デザインコンサルや外部デザインディレクターが、どのような場面でお役に立てるのかをご紹介します。
広報担当者だけで、デザインの判断まで抱えていませんか?

広報のお仕事は、本当に幅広いですよね。
企画を考えて、取材をして、原稿を書いて、社内の確認を取り、WebサイトやSNSで発信する。イベントや採用活動に関わることもあります。
そこへさらに、デザインの良し悪しを判断し、制作会社へ的確に伝え、会社全体の統一感まで整える仕事が加わると、負担が大きくなるのも当然です。
「どちらの案がよいと思いますか?」と聞かれても、見た目の好みだけで決めてよいのか迷ってしまう。
社内から「もっと目立たせて」「少し違う気がする」といった意見が集まっても、どう整理してデザイナーへ伝えればよいのか分からない。
そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
また、社内にデザイナーがいれば、すべて解決するとも限りません。
デザイナー自身も、「この方向で進めてよいかな?」「会社として、どちらを選ぶべき?」と迷うことがあります。手を動かして制作する人にも、考えを整理したり、客観的な意見を聞いたりできる相談相手が必要です。
広報担当者も、デザイナーも、一人ですべてを抱えなくて大丈夫。
社内に足りない役割だけを、外部の専門家に手伝ってもらう方法があります。
「つくる人」と「何をつくるか一緒に考える人」

デザイナーが「つくる人」だとしたら、デザインディレクターは「何を、誰に、どう見せるべきかを一緒に考える人」です。
たとえば、会社案内をつくるとき。
すぐに色やレイアウトを考えるのではなく、まずは「誰に渡すのか」「読んだ人に何を感じてほしいのか」「会社のどんな魅力を伝えたいのか」を整理します。
その上で、会社らしい見せ方になっているか、必要な情報が分かりやすく届くか、WebサイトやSNSなどほかの発信物と印象がつながっているかを考えていきます。
事業の目的とデザインが、きちんとつながっているかな?
初めて見る人にも、分かりやすいかな?
会社やサービスらしさが、ちゃんと伝わっているかな?
いろいろな制作物を並べたとき、同じ会社に見えるかな?
こうしたことを、広報担当者やデザイナー、コーダー、制作会社のみなさんと一緒に考え、進む方向を整えていくのがデザインディレクターです。
「これが正解です」と一方的に決めるのではなく、それぞれの想いや事情を聞きながら、みんなが納得できる着地点を探していきます。
判断に迷ったとき、「ちょっと相談してもいいですか?」と言える人がいる。それだけでも、広報や制作はずいぶん進めやすくなります。
ちなみに、私はディレクターという役割を担っていますが、必要に応じてデザインも行います。そんな時は他のメンバーにディレクター役をお願いして、必ずチェックしてもらいます。自分で作ったデザインを自分でチェックするというのは、とても難しい作業です。客観的に見て、意見を言えるディレクターがいるかどうかで、制作の品質が大きく変わってくるものなのです。
例えば、こんなお悩みありませんか?

|制作会社は決まっているけれど、デザインの方向性に不安がある
あるクリニックでは、ホームページの制作・運営を外部の会社へ依頼していました。
システムや機能面では安心して任せられる一方、デザインやUI設計については、院内で判断できる人がおらず、少し不安を感じていたそうです。
さらに、分院の開設を控え、既存サイトとのつながりや、本院・分院を含めたブランドの見せ方についても考える必要がありました。
制作会社はいる。けれども、事業者側の視点に立ってデザインの方向性を考え、制作チームと話ができる人がいない。そのような状況からのデザインコンサルについてのご相談でした。
|広報課はあるけれど、これからの方向性を一緒に考える人がいない
長い歴史を持つ病院では、これまで必要に応じて広報活動を続けてきました。
けれども、病院を取り巻く環境や院内の体制が変わるなかで、「これまでのように何となく広報を続けるのではなく、今後はしっかりと戦略を持って取り組みたい」という方針に。
ちょうどホームページのリニューアルも予定されており、制作を始める前に、病院として何を大切にし、どのような姿を伝えていくのか、ブランディングから見直したいというご相談でした。
ブランディングの見直しには、デザインのノウハウだけでなく、今後の事業展開やミッションに込められた想いをひも解き、経営層や現場職員の声にも丁寧に耳を傾けながら、組織が目指すこれからの姿を一緒に描いていくことが大切です。
広報が情報を外へ広く届ける仕事だとすれば、ブランディングの見直しは、まず組織の内側へ目を向けることから始まります。一見すると対照的ですが、内側にある想いや価値を確かめることで、はじめて外へ伝える言葉やデザインにも一貫した軸が生まれます。
|制作できる人は社内にいるけれど、全体をまとめる人がいない
複数の施設を運営する会社では、施設ごとに異なる制作会社へホームページを依頼してきました。
その結果、デザインや情報の見せ方にばらつきが生まれ、会社全体としてのまとまりが見えにくくなっていました。更新やメンテナンスの方法も施設ごとに異なり、運用の負担も感じていたそうです。
社内には制作を担えるエンジニアがいるため、将来的には制作やメンテナンスを社内で一本化したい。一方で、会社全体のブランドやデザインの基準を考え、各施設の見せ方を整える役割を担う人はいませんでした。
制作できる人はいる。けれども、ブランド全体を見渡し、デザインの方向性を定める人や、迷ったときに相談できる人がいない。そのような体制についてのご相談でした。
ホームページだけでなく、組織や事業の課題に合わせて

これらのご相談は、どれもホームページに関係しています。
けれども、お話を伺っていくと、本当の課題はホームページだけにあるわけではありません。
事業の拡大に合わせて、ブランドの見せ方を整えたい。
これまでの広報を見直し、組織として発信する軸をつくりたい。
社内のデザイナーやエンジニアが、迷わず制作できる環境を整えたい。
ホームページについての違和感は、会社全体のブランディングや、広報・制作体制の課題が表面に現れたものかもしれません。
Shinari Designがお手伝いしているのは、ホームページの制作だけではありません。
会社全体のブランディングをはじめ、採用、集患・集客、広報、社内教育、新しい施設やサービスの立ち上げなど、組織や事業の課題に合わせて、必要な取り組みを一緒に考えています。
採用に課題があるなら、どのような人と働きたいのか、職場の魅力をどう伝えるのかを整理する。
集患・集客に課題があるなら、患者さんやお客様が必要としている情報を考え、知るところから利用するところまでの体験や導線を見直す。
社内への理念浸透や教育が必要なら、ブランドの考え方を言葉やデザインに落とし込み、日々の業務で共有できる仕組みを整える。
新しい施設やサービスを展開するなら、これまで育ててきたブランドとのつながりを考えながら、新しい事業の伝え方をつくっていく。
デザインは、こうした課題に向き合うための手段の一つです。
はじめから「何をつくるか」が決まっていなくても構いません。今、何に困っているのか。これから、どこへ向かいたいのか。まずはそこから一緒に整理し、辿り着きたいゴールを目指しましょう!